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アレルギー(1)

アトピー性皮膚炎や花粉症など、アレルギー疾患に悩む人が増加しています。今や日常語となってしまった「アレルギー」。これを2回にわたって取り上げ、その基礎知識や対策などを簡単にご紹介します。

アレルギーが起こる仕組み

「アレルギー」という言葉は、ギリシャ語の「アロス(allos:変わった)」と「エルゴン(ergon:作用、能力)」の合成語で、もともと過敏症と免疫を意味していました。それが次第に過敏症だけを指すようになります。

人間の体はとてもうまくできているもので、外から異物(抗原)が入ろうとすると、体は「抗体」というものを作って、その敵から自分を守るため「免疫力」という力を発揮します。ところが、抗体が細菌や病原菌を退治してくれるだけなら良かったのですが、ホコリや花粉にまで反応してしまうことがあります。これがアレルギー反応です。 

アレルギー性疾患の多くは、体の外と中を隔てる臓器で起こります。例えば外気と体内を隔てる皮膚で起こるのがアトピー性皮膚炎、気道粘膜ではアレルギー性鼻炎、腸粘膜では食物アレルギーなど…といった具合に発症します。

生活環境や心の状態にもかかわりが!

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一度アレルギーを起こすと、一生アレルギー反応に悩まされると思う人もいるかもしれません。でも、アレルギーの研究が進み、症状を起こりにくくする治療も少しずつ進んでいます。大切なのは、一人ひとりがうまく自分のアレルギーと付き合っていくことです。

アレルギーには、生活環境や精神状態なども少なからず関係していると言われます。アレルギーの検査として「IgE抗体」という抗体が血液中にどれだけあるかを測りますが、抗体値が高くてもアレルギーの症状が出ていないケースもあります。

免疫力は、何と言ってもその人自身の健康状態に左右されます。体調を崩していたり、精神的に落ち込んだりしているときは、免疫力も落ちてしまいます。

サラリーマンのAさんのこんな例があります。仕事に追われているときはそれほど気にならないものの、帰宅するとひどいかゆみに襲われていました。あるとき知人からスキーに誘われ、スキーを楽しんでいる間はかゆみが引くことに気づきました。それから週末になるとスキーを楽しむようになり、平日も自分がスキーをしている様子をイメージしているうち、症状が徐々に改善していきました。Aさんの場合、症状に少なからず精神的なものが関係していたと言えそうです。

自分がアレルギーかもしれないと思ったら、信頼できる医師にかかり、血液検査などでアレルギーかどうかをチェックしてもらいましょう。仮にアレルギーと診断されたら、医師の指導のもとで自分が何に反応しているのかをきちんと見極め、アレルギーを起こさない方法を探し出していくのが得策です。

原因のもとを避けること!

アレルギーを起こさないようにするには、原因物質を避けることが基本になります。アレルギーに無理解な人の中には、「気合いで治す」と頑張る人もいます。でも、これは「慣れれば大丈夫」というものではありません。原因物質は何なのかをまず突き止め、可能な限りそれを避けることが必要です。

アレルギーの原因になる「アレルゲン」

アレルギーの原因物質を「アレルゲン」と言います。人によって、食物に過剰反応する場合もあれば、動物や化学物質に過剰反応する場合もあるなどさまざまです。

例えば、やたらと触ると皮膚炎にかかると言われるウルシでも、全くかぶれない人もいます。また初めはなんともなくても、あるとき体質が変化して、ウルシにかぶれる人もいます。ちなみに、一度こうしたアレルギー反応を起こすと、その後ずっとその物質に対して反応を起こすことがあります。それは「感作(かんさ)された」と言い、特定の物質に対するIgE抗体ができてしまったことを意味します。

食品のアレルギーが原因でアトピーに?

特定の食品をとったことで起こるアレルギーが食品アレルギーです。食品アレルゲンが腸で吸収されて、やがて免疫系と出合って発症します。

ある食品をとると必ずじんましんを起こす人がいます。またアトピー性皮膚炎はいまや小さな子どもたちも知っているほど多くの人がかかる病気となってしまいましたが、この三大食物アレルゲンが「卵・牛乳・大豆」と言われます。手首や肘、膝の裏、脇腹の皮膚が炎症を起こして、ガサガサになります。一度かき始めると、かゆみが増して、ますますかいてしまい、かき傷だらけになるというケースも珍しくありません。

食品アレルギーは多くのアレルギーを起こす原因となります。ぜん息もその一つです。とりわけ寒い季節がやってくると、ぜん息を起こす子どもたちが多く見られます。

ただし、アトピー性皮膚炎やぜん息の中には、ダニなどが原因となって起こるものもあります。

あくまでも食事は栄養のバランスよく

アレルギーの原因となる食品をとらないようにする食事療法を「除去食療法」と言います。

アトピーの三大食物アレルゲンと言われるのは、卵・牛乳・大豆です。とは言え、「そう言えば昨日、大豆を食べたから、アレルゲンはそれだ」と原因を即座に確定してはいけません。3日間ぐらいさかのぼって、食べた食事や行動を明確にする必要があります。原因はダニやホコリかもしれませんし、複数の原因がからみあっていることもあります。かかりつけの医師などの診察を受け、必要に応じて薬を処方してもらい、病気と向かい合うことが重要です。仮に特定の食品を使えないなら、それに代わる食品から同等の栄養素を摂り、栄養のバランスのとれた食事をとるようにしましょう。

体を清潔に保つことも大切です。入浴で肌をこすりすぎない、また肌を乾燥させないよう、お風呂上がりに保湿剤などを塗るよう心がけてください。

住空間を清潔に!

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アレルギー対策として重要になる掃除です。

●ダニ退治

ダニは人の落とすアカやフケなどを餌にします。ですから丁寧な掃除が必要なのです。ごみは掃除機で吸い取り、洗えるものはこまめに洗って、いつも清潔にしておきましょう。またダニの弱点は熱に弱いことで、60℃以上で数分間加熱すると死滅します。

ダニが多く生息するのはじゅうたん、ホットカーペット、ベッドマット、寝具類、布製などのソファーや車のシート、ぬいぐるみなどです。そのへんを徹底的にきれいにしてください。

●カビ対策

カビは、汚れた水滴や石鹸カスを栄養分にするため、風呂場や洗面所など水を使うところをきれいにする必要があります。エアコンのフィルタを洗い、エアコン内部も掃除してください。ただし、カビが発生しているところに掃除機をかけてはいけません。カビの胞子をまき散らすことになります。

●その他の心がけ
  • ホコリなどが付きにくい生活スタイルを考える。例えばソファを選ぶときは、ほこりのつきやすい布製より革製などを選ぶほうが無難です。
  • フローリングや畳の上にじゅうたんを敷かない(湿気が起きやすく、カビが発生しやすくなる)。
  • 周囲の人に禁煙の協力をお願いしましょう。

今はアレルギーではない人も、清潔な空間で暮らすよう努めてアレルギーにならないよう気をつけましょう。またすでにアレルギー反応が出ている人も、できる限り症状を起こさない、抑える生活を心がけましょう。そのためには免疫力を下げないよう、普段から心と体を鍛えておくことが大切です。

≪スズメバチに注意!≫

スズメバチに刺されてアレルギー反応を起こし、死亡に至ることがあります。身を守るためのポイントは以下のものがあります。

  • 黒い服装を避ける
  • 巣に近づかない
  • 襲われたときは姿勢を低くする
  • 払いのけたり、叩き殺したりしない
  • 万一刺されたら、刺された部分を指でつまんで、できるだけ多くの毒を絞り出す。患部を冷やす。そして、一刻も早く医師に診てもらう
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